「看護師になりたいけど、グロいのが苦手だから止めておいた方が良いのかな?」
とお考えのアナタ。
人には向き不向きがありますから、どうしても無理なら他の道を選んだ方が良いでしょう。
ですが、グロいのが苦手だからと言って最初から諦める必要もありません。
一口に看護師と言っても、その働き方は色々とあるからです。
この記事では
- 働いていればグロには慣れるのか?
- グロいのが苦手な人でも大丈夫な職場は?
という2つを話の柱として、看護師実務歴16年以上の筆者が解説します。
グロには慣れるのか?
そもそもグロいのが苦手というのはどのレベルの話なのか。
これが重要です。
ちょっと血を見ただけでも卒倒してしまう。
グロい話を聞くだけで気分が悪くなる。
こんな感じなら無理して看護師を目指す必要はないかも知れません。
ですが、これぐらいグロいのが苦手だったけど看護師として働いている人がいるのも事実。
結論として、グロには慣れますし耐性が付きます。
これは実体験ではなく、人間の適応能力を基本に考えればって話。
どんなに頑張っても無理な人もいると思いますけど。
苦手な人は慣れるまでに時間が必要だったり、その過程で掛かる精神的負担が大きくなる可能性が高いでしょう。
そうした苦労と看護師として働きたいという思い。
この2つを天秤にかけて、それでも看護師として働きたいと思うなら慣れるし克服できるはずです。
私はグロいのが苦手ではなかった
ここからは実体験の話を交えながら。
グロいのが苦手な人が看護師になったら慣れるかどうか。
それは正直私には分かりません。
私がそもそもグロいのが苦手ではなかったので、慣れていったという感覚はないんですよね。
ただ、今までの経験の中で「これはグロいかな?」と思うものがいくつかありますから、それを書いていこうと思います。
看護師として病院勤務をするのなら、このぐらいの事は普通に起こるんだよ。
という1つの例として読んでもらうのが良いかと。
グロいのが苦手のレベルとして、ここから先に書いてある文章を読んだだけで気持ち悪くなってしまう。
そんな場合は、先にも少し書いた通り無理して看護師を目指す必要はないでしょう。
ってことで。
この先は少し過激な表現も含まれるので自己責任でお願いします。
グロい表現のある部分だけを飛ばして読みたいアナタはココを押してください。
今までの経験で「これはグロイかな?」と思うのは、
- 薬品で全身火傷して皮膚がズルむけたような状態の人
- 足壊疽や褥瘡のひどい人の皮膚
これはどれも内科勤務の時にみたもの。
逆に外科的にグロいものはみた覚えがないです。
救急車の受け入れをする大きい病院の救急外来は交通外傷とかくるのでかなりグロいのが来るようですけどね···。
足や腕が折れてあちこち向いてるとか、頭割れて脳ミソ出てるとか···。
まあ一番悲惨な状態をみるのは救急隊の人でそれに比べたらマシなのかな。
2年目の時に外来受診してる精神科の患者さんの飛び降りがあった事があって、私は行ってないのですが、救急カート押して行って帰って来たセンパイ達はその日のお昼が食べれてなかったので···。
相当なものだったのかなと···。
多かれ少なかれ病院勤務の看護師ならある程度グロい事には遭遇する可能性はあると思います。
クリニックに勤務してた時も火傷とかは来たし···。
現在働いてる療養型の病院でも、つい最近亡くなった方で片足壊死からミイラ化して真っ黒になってる(けど残った皮膚がズルむけて滲出液や血は出る)みたいな人もいました。
私の周りにはグロいの苦手みたいな人いた事なくて、逆に見たがりが多かった印象。
傷がスゴイ状態になってるって話すと見に来る人が多い。
病院で看護師やってる人ってそんな感じかも。
やっていけるかどうかの第一関門は看護学生の時の実習。
今どこまでのものを見せてくれるか分からないですが、学生の時にそこまでひどい状態をみる事はあまりないと思います。
その状態でも「無理」と思う人は病院勤務は避けた方がツライ思いをしなくていいかも···。
ただ、そこを乗り越えて看護師免許さえとれば選択肢はあります。
働く場所は病院だけではないので。
グロいのが苦手でも看護師として働ける職場
と言うわけで。
グロいのが苦手なりにも頑張って看護資格を取得した後の話です。
「グロいのが苦手だから、あえて耐性を付けるために救急で働く」
みたいに茨の道を進むのも悪くないですが、おすすめはしません。
苦手なら可能な限りグロい場面に遭遇しない職場を選ぶ方が楽ですから。
看護師資格を活かしながらも、グロい場面に遭遇する可能性が低い。
遭遇するにしてもグロのレベルが高くない職場。
- 保健師(要保健師資格)
- 看護師として市役所勤務
この辺りは患者さんの対応をするというより元気な人の健康促進などに関わっていく感じ。
こうした職場を選べばグロからは逃れられると思います。
病院じゃなくても保健室の先生とか、保育園で働く看護師とかはケガがあったりするのである程度のグロイはあるかもですが。
まぁ、それでダメって人は看護学生の実習でもアウトの可能性が高いと思います。
グロいのが苦手とは少し違いますが、以下の記事も参考になるはず。
看護師だけど、命に関わらない仕事がしたい。現役看護師が10の職種を紹介します。
もう少し詳しく、掘り下げて各仕事を紹介しています。
看護師にこだわる必要はありますか?
ちょいちょい書いていますが、どこまで行ってもグロいのが苦手で克服できない人もいます。
そもそもですが、そんなアナタがなぜ看護師を目指すんでしょうか?
その理由にもよりますが、看護師にこだわる必要って特にない気も。
考えられる理由と、それに対する提案をいくつか書いてみますね。
注意
ここからはクロミキの意見だけでなく、当ブログを管理運営しているエージの意見も入ります。
手に職をつけたい
多少は改善されてきましたが、日本はまだまだ仕事に関して男尊女卑的な部分が強く多いのが現実です。
そんな中で、女性が手に職をつけて普通の男性サラリーマンなんかと遜色ないぐらい稼げる仕事。
こう考えた時に看護師は頭に浮かびやすいかも知れませんね。
確かに現状の日本においてこの考えは間違っていないです。
ですが、グロいのが苦手な人であるなら、わざわざ目指す必要もありません。
なんでって?
他にも女性が男性に見劣りせずに働いて稼げる仕事があるからです。
その筆頭は『プログラマー』。
実際に女性のプログラマーも増えていますし、なんなら看護師なんかよりも稼げます。
当然、グロい場面に遭遇することもないです。
…ゲーム開発なんかでホラーゲームの配属とかになれば有り得ますけど。
まぁ、基本的にはグロと無縁の世界。
楽な仕事ではありませんが、将来性も高くおすすめです。
人の命を助けることに携わりたい
この場合でも看護師に固執する必要はないと思います。
同じ医療系の仕事であれば『薬剤師』なんかは特におすすめ。
ちょっとハードルは高いですけど。
医療事務の仕事なんかも良いと思います。
かなり間接的ではありますが、人の命を助ける仕事の一環であることは間違いないですからね。
白衣を着て看護師として働く姿に憧れている。
要はそれをステータスとして捉えている場合。
そんな感じなら止めておいた方が無難です。
グロいのが苦手どうこうの問題ではなく、単純に仕事に参ってしまう可能性が高いと思います。
まとめ
基本的にグロには耐性がつきます。
人間は慣れる生物だからです。
ですが、元々そういうのが苦手なら必要以上にキツイ職場を選ばなければOK。
記事内で紹介したような職場であれば、グロいのが苦手であっても看護師資格を活かして働くことができるはずです。
看護師の仕事=かなりグロい
と一概に捉えてしまい、せっかく興味のある仕事を最初から諦める必要はないと思います。
どこまで慣れるか。
合う合わないもそうですが、やってみないと分からないのが事実。
どうしても無理なら、他の仕事に目を向けてみましょう。
そうやって試行錯誤することで新たな発見があるかも知れませんよ。