またお会いしましたね。
看護師歴21年オーバーの現役看護師、クロミキです。
さて、前回話した通りNICUが楽しくなってきた時に妊娠したクロミキですが···。
今回は自分の体験を通して感じた「働く女性に常につきまとう問題」の1つである、妊娠や出産。
小さい子供を育てながらどう働くのか。
これらに関して思うことを書いていきます。
看護師に限らず、働く女性であれば誰しもが考え頭を悩ませる可能性がある話。
ぜひ最後までお付き合いくださいまし。
看護師としてこれから! そんな時に妊娠発覚
正直私は結婚にも子供にも昔から興味がなくて、特に結婚に関しては全くする気がなかった。
なので正直えーっ···て感じで。
相手ともなんなら別れようかと思ってた時に発覚した妊娠。
でも子供にはなんの罪もないし、という安易な考えで結婚、出産をする事にした。
まぁ、正直アホやと今なら分かる。
そっちのエピソードはそのくらいにするとして笑
今回は子供できてから看護師やってくうえで、何が変わったかって事をメインで書きます。
まず私は育児休暇を1年半とった。
最長3年取れるって話しやったんやけど、1年半過ぎたら手当てがなくなるって事とそんなに長く休んでしまったら復帰が怖くなると思ったから1年半って事にしたんやけど。
1年半って事は我が子も1歳半。
まず職場復帰前にどこに預けるかで悩んだ。
職場に併設された保育所はあるにはあったけど、自分が仕事休みの時は預けられないとか、小さい子から大きい子まで全部ごちゃ混ぜでみてて、まだ離乳食を食べてるような子に塩味濃いせんべい食べさせるとかって話を聞いたので、病院と全く関係ないところに預ける事にした。
今でこそ当たり前のようにある保育機能を兼ねた幼稚園(認定こども園)が近くにちょうどできた(もともと幼稚園は長くやってたとこで信頼はあった)と言う話しを聞いて見学へ。
できたばかりやから、うちの子含めても園児5人! に対して先生2人!!
しかもベテランの先生がついてくれると言う事でそこに決めた。
預けたところそのものは良かった。
ただ、働き始めると1人だった頃と違って送迎、毎日の準備という仕事がまず増えた。
そして病児保育もやってないし、幼稚園ベースだから行事も結構しっかりあるし、ママさん達のお付き合いみたいなのもあったし···。
旦那とその両親が手伝ってくれるという話しでフルタイムで復帰したんやけど、旦那は何もできないからとただ姑のところに子供を連れて行くだけ。
姑は姑で「乳歯は全部むし歯でなくなるもの」と思ってるような人やったから、ほんとに子供育てたの? って感じの人で。
姑が運転できるのは原付だけやから、子供の送迎は私ができない時は義父がしてくれてた事もあった
ただ、旦那がお迎え担当の日に行くの忘れてて私の職場に電話かかってくる事もあったり、ひどいのは子供が体調不良の時。
私が夜勤の交代要員いなくてどうしても休めなかったら旦那が実家に子供連れて行ってたんやけど、勤務中に何回も姑からナースステーションに電話が。
私が勤務中携帯持ってなくて出ないの分かってるから直電してきたわけ。
熱が何度あるとか、坐薬はどうやって使うのかとか···こっちは仕事中だよ!
って、思っても預かってもらってるから文句も言えず···。
とにかく仕事の忙しさに加えて旦那の役立たなさと、姑に気を使わないといけないのとで心身共に疲弊しまくってた。
ちなみに仕事に関して、職場復帰する際にNICUを希望したのに戻してもらえず、今さら? って感じで内科だった。
でも経験者だからってろくに仕事も教えてもらえず、1日目の物の場所も分からないうちから検査出しとかさせられた。
まあ、こういうのはもう慣れっ子やからやっぱり3ヶ月くらいでのしあがってやったけど笑
ただね、自分の事は自分が頑張ればなんとかなるけど、子供の事は違ったから···。
熱がある我が子を置いて仕事に行く時とか、日勤帰ってご飯作って子供の寝かしつけして、自分は寝たかどうか分からないくらいで起きて深夜勤務へ行く時とか、ほんと私何してんだろってなった。
子供は子供で寝る時そばにいた私が朝起きたらいないっていうのがかなり不安だったみたいで朝から泣く。
それについて私は旦那から責められる···。
きっと私も限界だったんだと思うけど、時同じくして子供にも限界が来た。
泣きながら床に頭を打ち付けたり常に下唇を噛んでるようなクセが出始めた。
これはヤバイと思った時になんと義父が突然他界!
そしてまったく同じタイミングで私の第2子妊娠発覚(詳しく書きませんが、誤解されたくないので一応書きますが夫婦仲が円満でできた訳ではないです。旦那はある種性的DVのようなものがある人だったので、それも離婚した原因の1つ)。
もうこれは、辞めろって事だなと勝手に悟りました。
新卒から3年内科、そしてその後2年NICU勤務し育児休暇開けに1年半くらいまた内科。
トータルでみるとそんなに働いてないかもですが、とりあえず国立病院での勤務はこれで終わり。
子供が いても大きい病院で働いてる人って勿論たくさんいると思うし、それを否定するつもりはない。けど、少しずつ業務改善されてきた現在でも大きい病院で夜勤もしながら子育てするって言うのはなかなか難しいのが現実だと思う。
ものすごく協力してくれる人がいたらできるかもしれない。
結局はどこで働くかは何を重視して考えるかになると思う。
でも、私は自分の子の看病もできないのに他人の看病なんてしたくないし、親が看護師だからって他の子が普通に親にしてもらってる事を我慢させたくなかったっていうか、させたからこそ気付いた。
看護師として働くなら第1線で最新の知識と技術を身に付けてたいって気持ちも多少はあったけど(看護師って大体プライド高い負けず嫌いが多い笑)。ここで退職を決めた事を後悔した事はない。
色んな人がいるから、お金の事もあって大きい病院辞められないっていう育児中の看護師ママさんも多いと思う。
看護師はどう考えても今のところまだ女性の方が多い職種。
だからこそ、もっと働きやすい職場になる事を切に願う!!
あとがき
立場が変われば物事の見え方や考え方、思っていることに反して全体の調和を図らなければダメな場合があるのも分かります。
妊娠や出産、仕事と両立しながら小さい子供の子育てをする。
これらのことも、職場を運営する立場や経営者の側に立てばなかなか上手く調整できないのも事実。
だから、妊娠してること。
子育てしてることを免罪符にして、なんでもかんでも自由気ままに振舞うのも違うと思います。
当時とは私も立場や環境が違いますし、看護師の妊娠や出産に関する細かなことや対処法なんかは以下の記事を読んでみてください。
ただ、それらを色々と加味した上でも、今の日本の職場環境。
これは妊娠や出産、子育てしながら働く事に関して厳しい面が多いとも感じるのが実情です。
看護業務は女性が主体。
でも、他の普通の仕事に比べると色々な所で融通が利かない仕事。
全員が100%満足する答えがある話じゃないけど、シンドイ思いをする人が少しでも減っていくように法改正をしたり、経営者側の歩み寄りにも期待したいところ。
なにより、旦那や周りの親族がまともであることが一番重要!
つまりは結婚する相手やその親族の見極め。
これが一番の自衛手段な気もする、今日この頃です。