「妊娠した。…嬉しいけど、仕事どうしよう」
「どのタイミングで妊娠したことを職場の人に言えば良いんだろ?」
この記事では、こうした悩みの解決案を、看護師として働きながら2児の母もやっているクロミキが実体験を基に提案していきます。
看護師だから。
と限定する必要もないし、他の職業であっても一緒のこと。
妊娠・出産は基本的にはおめでたいことです。
が、こと仕事や職場の面から言えば正直迷惑な場合もあることを自覚する必要があります。
あくまでも個人の見解と体験談なので、全ての場合で当てはまるわけじゃないですよ。
1つの意見として、働いている女性が妊娠に対してどう向き合えば良いか?
と悩んでいるアナタの参考になれば幸いです。
看護師の妊娠 本音ベースで書いていきます
ここからは看護師の妊娠・出産に関して、本音でぶっちゃけていきます。
どれも主観、私見ではありますが、実際に経験してきたことなので、他のサイトなどの様に綺麗ごとを並べ立てたりはしません。
不快に思う人もいるかもですが、あくまでも私自身の体験談です。
妊娠のタイミングはいつがベスト?
看護師が妊娠や出産を考えるタイミングとして、ベターなのは勤続3年後からでしょう。
あくまでも自分のスキルに対しての話であり、3年目以降だから周りの目が格段に好意的になるという話ではありませんが。
新人で就業してスグなのに妊娠・出産となれば
建前:「おめでとう!」
本音:「いや、仕事もまともに出来ないのに妊娠かよ!」
という感じ。
逆に、タイミング的にはベターと思われる4年目以降であっても
建前:「おめでとう!」
本音:「あぁ、仕事がキツクなるな~、マジかよ…。」
ってな感じになります。
看護師であれなんであれ、仕事を会社(組織)で行う以上、妊娠・出産は誰かに負担を掛ける行為であることは事実として認識しておくべきです。
妊婦だから。
を盾にして、傍若無人な態度を取って良いわけじゃありません。
当然、妊婦であるのに今まで通りに無理して仕事をし、流産しても良いって話じゃないですよ。
つまり、タイミングとしてベストな妊娠時期はありません。
仕事を続ける限りはね。
どのタイミングであっても、誰かに負担を掛けることを頭に置いて、勤務継続するならそれ相応の態度で挑む。
環境が許すなら、仕事を辞めるという選択もあって良いと思います。
妊娠・出産を機に一度職場を離れる人は少なくないです。
その1つのタイミングとして、4年目が挙げられます。
転職を考えるタイミングとしてもベターなので、転職を視野に入れるのも悪くないでしょう。
看護師4年目の転職に関しては、以下の記事を参考にしてください。
妊娠の報告は?
「妊娠はしたけど、その職場で働き続ける」
そう決断したなら、とにかく早く所属長(師長や主任などの上司)に報告しましょう。
それに合わせてシフトの変更などが必要になるので必須です。
また、妊婦自身のことを考えても、妊娠初期の不安定な時期に妊娠の事実を隠して看護師の激務を続けるのは非常に危険。
あらゆる面から考えて、妊娠したことを速やかに報告しましょう。
「怒られるかも知れないから、隠しとこ」
みたいなのは、絶対に止めてください。
誰も得をしませんし、みんなに迷惑が掛かる可能性があります。
実体験としては以下の感じでした。
1人目を妊娠した時、師長に報告したら
「なにしてんの」
と呆れた感じで頭を小突かれた経験あり。
2人目の時は、1人目の育児の専念も兼ねて一旦離職しました。
産後3年ほどゆっくり育児をして、別の職場に復帰。
夜勤はどうすれば?
実体験として、妊娠初期に夜勤を続けていましたが、とにかく眠くなります。
さらにその後はつわりに苦しみました。
妊娠しても全く体に影響が出ていないなら別ですが、基本的に妊娠はシンドイ面も多いです。
なので、職場が許してくれる環境ならシフトの変更や、無理のない範囲で働けるように要望を出しましょう。
無理して夜勤などを続け、流産などになると最悪ですからね。
アナタ自身にとって大事なものは何かを考えましょう。
一応、労基も知っておきましょう
労働基準法の中には、「母性保護規定」というものが定められています。
あまりに理不尽なことをされた時には、こうした法律を知っておくと盾にはなってくれるはずです。
産前・産後休業
・女性が請求した場合は、産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)は就業させることができない。
・産後は8週間女性を就業させることはできないが、6週間を過ぎた後に女性が請求し、なおかつ担当の医師が問題ないと判断したときは就業させることができる。
軽易業務転換
・妊娠中の女性が請求した場合、他の軽易な業務に転換させなければならない。
危険有害業務の就業制限
・妊産婦等を出産や保育などに有害な業務に就かせることはできない。
変形労働時間制の適用制限
・変形労働時間制がとられる場合にも、妊産婦が請求した場合には、1日および1週間の法定労働時間を超えて労働させることはできない。
時間外労働、休日労働、深夜業の制限
・妊産婦が請求した場合には、時間外労働、休日労働または深夜業をさせることはできない。
育児期間
・生後約1年に達しない乳児を育てる女性は、1日2回各々少なくとも30分の育児時間を請求できる。
妊婦であることの気遣い
妊婦であるから、周囲が自分に対して気を遣うのが当たり前。
と思っている人も少なくないですし、今の世間の風潮はその毛色が強いとも感じます。
が、逆に「妊婦だからこそ、周囲に対して気を遣うべきことも多い」ということを考えておくべきでしょう。
例えば、どんなに不妊治療をしてもなかなか妊娠できない。
そんな人も、その職場に居るかも知れません。
アナタが妊娠してできなくなった仕事の負担を、そうした人が負うこともあるでしょう。
そんな中で、「自分は妊婦だからやってもらって当然でしょ」
という態度で居たら、それをどう感じると思いますか?
職場や社会には色々な考え方、境遇の人が居ます。
アナタの幸せが、間接的に誰かのストレスや不満に繋がることもある。
だからこそ、少しの気遣いが必要な場合もあると思いませんか?
まとめ
いわゆるマタハラは確かに良くないことです。
ですが、先述の通り、誰かに必要以上の負担を強いているという事実は必ず認識しておく必要があります。
ここをちゃんと心に留めておけば、妊婦だからと変に傲慢になったり、へりくだることもなくなるでしょう。
妊娠したから自分は大事に扱われて当然。
自分の妊娠・出産は全ての人に等しく祝福されるべきことである。
なんて横柄極まる盛大な勘違いをすることは、厳に慎みましょう。
周囲の理解も必要ですが、アナタの自覚。
周囲の協力と妥協があって、初めて円滑に回る。
これを忘れないでくださいね。