どもども、看護師歴21年(実働16年)以上の現役看護師『クロミキ』です。
今回は前回の続きとして、看護学校に入ってからのお話。
前回の記事は以下のリンクからどうぞ。
人が嫌いでも看護師にはなれるし、目指す理由も千差万別
特に寮に入ったことで、どんな良い影響と悪い影響があったか。
これをメインにしてエッセイ形式で振り返りながら
- 看護学校ってどんな感じで辛いの?
- 看護学校に通うなら寮に入るべき?
という疑問や不安を解消する、ちょっとした手助けになればと思います。
もう20年以上前なので、今とは全然違う実情があるかもなので、あくまで参考で。
看護学校は辛いよ。でも、得るものもある
今となれば当時の話しはいい思い出というか、話のネタと言うか、まあ人生経験として無駄にはなってないねって感じだけど、当時は色々大変やったー(笑
もう1回看護学校やれって言われたら断る。
私が通学やなくて寮での生活を選んだからって言うのも大きいけど。
今時はそんなところないと思うけど、私の時は4人1部屋の寮やったから揉め事も多かった。
看護師になるような人って気が強い人が多いおまけに、多感な年頃だからねぇ···。
テスト勉強とか実習のレポートとかで遅くまで起きとかないといけないのに、寮の夕飯は18時までしか食べられないから、夕飯の後にお菓子やらカップ麺やら食べまくってみんな太る太る(笑
完全に養豚場。
私も今より10キロ以上体重多かった。
寮には門限があって、守れなかったら始末書。
3枚たまったら外出禁止とかわけの分からないルールもあって、慣れて来たらみんな門限すぎたら柵越えとかしてた。
とにかく普通に大学とかいってたらできないような貴重な体験いっぱいした。
寮生活は制限多くて苦痛に感じる事もあったけど、常に近くに同じ状態の人がいるっていい事だったなぁって思う。
看護学生がきっと一番大変だと感じる病院実習も、寮にいて、同じ苦しみと戦ってる同士達と情報交換とかすぐできる環境にあったからこそ乗り越えられたと思う。
そのくらい、自分一人で抱え込んでモンモンとしてたら乗り越えられないのが実習。
普通にただ勉強するだけなら一人でやれるし、分からん所は参考書を見れば済むかもしれない。
でも看護学校の実習は参考書やネットみれば答えが書いてあるようなものではない事が多い。
だからこそ寮にいて、みんなと意見交換できる環境にあった事はすごく良かったと思う。
実際私の同期は50人中4人学校辞めたけど、そのうち3人は寮に入ってない通学生だった。
もっと色々みんなとコミュニケーションとれてたら辞めてなかったかもしれない···。
今時の看護学校は寮とかないかもだし、あっても1人部屋とかでそんなに密に同期と関わる事がないかもしれない。
けど、友達になると言うよりは同士と言う意味で同期とたくさんコミュニケーション取ることがつらい実習を乗り越えるためには大切だと思う。
あとがき
家から通えるなら、別に寮に入る必要はないと思います。
でも、どうあれ同士の存在は必要です。
1人で敢然と立ち向かえるほど、看護学校は楽じゃないし甘くない。
通う学校や、正看護師を目指さない学校なんかだと違うかも知れませんけど。
一応は国家資格だし、業務内容は人の命に直接関わる内容。
厳しくて当然ですが、それでも看護学校に行くならある程度の覚悟は必要かと。
…別に脅してるわけじゃありませんよ。
さて、次回は看護学校の醍醐味である「看護実習」に関してになります。
…醍醐味は良い意味じゃありませんよ。